カテゴリー : 読んだ物

今日は、栗本薫先生の命日でした。

小学校5年の時、栗本先生のトワイライトサーガシリーズを読んだのが初めてでしたねー。
表紙が天野嘉孝先生の超絶美麗イラストなんですよこれが。
ハードカバー版と、文庫版なぜか我が家には両方あります。
シリーズと言っても2冊しかなくて、短編で読みやすいので
おススメなんですが、周囲の評価はまあまあ面白いねくらいで微妙に悲しいですが。

グインサーガ完結してほしかったなぁ…
あまりいないとおもいますが、これからグインサーガ読みたいなと思ってる方は
68巻まで読まれると良いですよ。第1部完!と言っても過言ではないイベントがあります。

あと、あまりメジャーではない(ということもないかな?)
伊集院大介シリーズの絃の聖域とかおススメです。
20世紀の日本の名探偵に是非入れたいんですが、いかんせんマイナーで……
ミステリ好きなら是非読んでみてくださいね。

来年忘れないように、備忘録的日記でした。

それがるうるの支配魔術(イレギュラー)を読みました。

それがるうるの支配魔術Game1:ルールズ・ルール (角川スニーカー文庫)

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お友達の(と言ったら怒られるかも)土屋つかさ先生待望の新シリーズ!
表紙イラストはさくらねこ先生。とても可愛らしいイラストです。
珍しくアマゾンが仕事して、発売日に届いたので早速読みました。2時間ほどで読了。

■以下、個人的妄想による感想(土屋先生の公式見解などでは一切ありません)

タイトルから見てとれるように、「とある魔術の禁書目録」を意識した作りです。
世界のルールを捻じ曲げる力を持つ魔女「るうる」と
本人も知らなかった、その魔術を打ち破る事が出来る少年「丸(たまき)」

4/1発売は合わせたんだろーなーという
高校入学式早々巻き起こる、魔術の事件とその顛末は?!というストーリーです。
主人公を世の中の常識(ルール)を守る主義のキャラにしておいて
周りは魔術使いで常識外の事件が起きて行くという
王道の運び方は、土屋先生の読みやすい文体と相まって、世界観にも入りやすかったです。
また、アナログゲームデザイナーとしての造詣の深さも
小物へのリアリティ付与に一役買っていると思います。

そして、キャラクターですが、
魔女の「るうる」ちゃんが可愛い!るうる可愛いよハスハスハスハス!って感じです。
メインヒロインの金髪ロリ魔女:るうる以外にも
黒髪和風ツンっ子・眼鏡巨乳っ子・スポ―ティ従妹と女性陣のバリエーションが非常に豊かです。
このあたりは、大食らいのイン何とかさんより30倍(当社比)可愛く感じました。
あとは銀髪お嬢様が出てくれば!出てくれば!

主人公も、結構男気に溢れていて(上条君ほどバイオレンスでないけど)
友人キャラも良い味が出ています。

読みながらニヤニヤしてしまいますね。

ストーリーも、最初タイトルを見た時は、2匹目のドジョウ?
土屋先生それはどうなの?と思ったのですが
土屋つかさなら魔法世界はこう描く!
という意気込みが感じられて好感がもてました。

特に常識(日常のルール)と非常識(魔術のルール)がシームレスに繋がっていて
この世界には、なんとなく従ってるルールがあるけど、それは見方を変えれば
自分でどうにでも変える事が出来るし、楽しくも辛くもするのは自分なんだよ
っていうメッセージにも感じました。

土屋先生からの
「高校入学で楽しいバラ色生活なんてあるわけない!と思ってるなら」
「まずは、そのふざけた幻想をブチ殺す!!!!!!」
ってことですね!土屋先生カッコいい!!

色々と伏線を張った終わり方だったので、2巻が楽しみです。

以下、若干気になった&個人的要望ですが
主人公が若干おとなしい(常識キャラでもある)
のと、前述の通り、読者も知らないうちに魔術によって捻じ曲げられた世界に
放りこまれているという筋立てのため、若干カタルシスが弱いかなと。
(そのあたり、とりあえずまっすぐ行ってぶんなぐる上条君はスカッとする)
また、主人公の能力が「ゆがめられたルールを認識して口にする事で破る事ができる」
という物の為、筋立てに謎解き的な要素があるのですが
実際、ネタが分かるとおおーーーってなるので
プロットとしてはとてもいいと思うのですが、比較的さりげなくシーンが移っていくので
エラリークイーン的なアクの強さみたいなものがあるといいなーと
どうだ?お前らわかる?わかる?って感じがあると、
なにくそって思って、主人公により強く共感出来ると思うんですよね。
主人公の常識ぽさを強調することによって、違和感を読者に伝えやすくしたり?
そんな感じがあるといいなーと。
暴力に頼らずに解決すると言うのはやはり、難しい部分も多いと思うのですが
一番やりたかったところなのかな?とも思うので後1歩踏みこんでもらえると嬉しいです。

と、ちょっと辛口コメントも入れたのですが、
表紙のるうるちゃんは想像以上のかわいさなので
表紙が気になるなら、読んでみる価値はあるとおもいますよ!!

 

「自分の小さな「箱」から脱出する方法」読みました。

自分の小さな「箱」から脱出する方法

あまりこの手の自己啓発的な物は読まないのですが、
たまにはいいかな?と。

内容はなかなか良かったです。
大雑把に言うと、わが身可愛さの自己保身・自己欺瞞は余計に自分を苦しめますよー。
ということですかね。
自分で自分の心を裏切ると、人を見る目が歪むというのはすごく分かりやすかったかな。

あと、ストーリーの仕立ても上手いです。
主人公が、良い感じに小さい感じで、イヤそうは言うけどどうよ?
っていう疑問を事あるごとに出してきます。
うーん、分かった気はするけど、これはどうよ?
みたいな読者の疑問とシンクロして進んでいくのが良いですね。
よくできてます。

日常が苦しいとか、仕事がなぜかいつも上手くいかない、
人間関係が常にもつれる。私悪くないのに
って人は読んでみる価値があるかもしれません。

「とある魔術の禁書目録」読んでます。

とある魔術の禁書目録(インデックス) (電撃文庫)
鎌池 和馬 (著) 灰村 キヨタカ (イラスト)

学校の後輩に借りていたこの作品。半年くらい放置でようやく読みはじめました。

語り尽くされてるところをあえて語る方向で2巻までのざっくりとした感想です。



超能力開発特区を舞台とした学園で巻き起こる魔術師同士の争いという
ちょっと天の邪鬼的な設定が面白い本作。
主人公、上条当麻の能力も少しひねくれていて、
異能・超常の力なら何でも打ち消す
(ただし右腕だけしか能力がない&神のご加護的ラッキーも打ち消すので超不幸)
全ての能力を打ち消しちゃうので超能力開発都市で、無能力扱いというのも
面白い設定で、しかもプロットにもきちんとした影響がある。


まだ2巻までですが、いわゆるオカルトを著者独自の視点で再構築しつつ
精緻な戦闘描写と相まって、作品世界に説得力を与えています。

個人的に惜しいなと思うのは、ヒロインでありタイトルでもあるインデックスのキャラ付け
10万3000冊の本を完全記憶した銀髪ロリ美少女(しかも天然)とくれば
個人的には大好物で、今頃はインデックスタン!ハァハァペロペロペロハスハスハス

と言っていてもおかしくないのですが、幼児性が強すぎて一般的な好みから
外れている印象があります。
これは、本作のサブキャラ御坂美琴が主役のスピンオフ作品
「とある化学の超電磁砲」が制作されているというのが証明だと思います。
そういう意味では、主人公の当麻君も不幸不幸言う割に、美少女だらけじゃねーかぁ!
っていうそしりを受けているのかも?

そんなわけで肝心のインデックスが(あまり)可愛くないので、作品内で
みんながインデックス超愛しちゃってる前提のプロットが若干すべり気味かなーと。
もう少し一般よりのおとなしい庇護欲を煽るようなキャラにした日常パートと
血の海満載戦闘パートのコントラストがあればなぁ…と思ってしまったり。

異能戦闘はとてもしっかりしており、2000年代のブギーポップなのかな?
と読んでいて思います。ブギーポップの戦闘シーンは
JOJOの奇妙な冒険フォロワー的作品でしたが、こちらも近いノリがあります。
かつてジャンプにあったエムゼロという漫画好きだったんですけど
とある魔術の禁書目録を、少年誌的ノリにしたらこんなかんじかなと
(まさにフォロワー作品だったのかも?)

とりあえず、作品の面白さが分かってきたので、残り20冊ほどありますが
読んでいきたいな!と。


「れとろげ。」1巻読みました。

れとろげ。1 (マイクロマガジン・コミックス) (マイクロマガジン☆コミックス)

1/30にマイクロマガジンさんから発売の女子高レトロゲーム部を舞台にした
4コマ漫画「れとろげ。」1巻を読みました。
作者のくさなぎゆうぎ先生・白川嘘一郎先生とは
Twitterで交流させて頂いている&自分も古いゲーム大好きなので。

■以下レビューと言うほどでもない感想です。


表紙:マット加工で手触りが良いです。ピンクが可愛い。
カバー裏:イラスト+漫画アリ。
カラー口絵:ファミコンソフトがちりばめられたデザインで凝ってます。

実際の内容ですが、「けいおん!」的な何も知らない女の子が
サークルに無理やり勧誘されるという、お決まりの体裁を取っていますが
内容はなかなかディープ。
1巻ということで、比較的メジャーネタから入っているので
古いゲーム全然わかんないよって人も、主人公と一緒にすんなり入って行けます。
一部レビューなどで、主人公がゲーム素人である意味がない、等ありますが
いわゆる、レトロゲームには説明されても
ちょっとすぐには分からない理不尽が多かったりします。
そのあたりのナビゲート含め&扱ってる題材のマニアックさからも
一人こう言う子が必要ですよね。と

原作の白川先生もちょっと4コマとは思えない巧妙で精緻な伏線を張っていたり
読み物としてもなかなかです。
白川先生の担当部分としては、各話のネタ元の解説ページが
とてもすばらしいです。
(これがまた古いファミコン雑誌ぽいレイアウトでおもしろい。)
ネットでよく見る、レトロゲームの単語が分からない。と言う人向けの
教本的にもいいんではないでしょうか。
もちろん、マニア層として、コマ内のネタどこまでわかるかを見て遊ぶのも楽しいですよ。
学園祭の看板に、Wiz1のワードナの部屋の前メッセージあったり
メイド喫茶に、デビルサマナーのメアリコスで出てきたり
ホントにこれでもかと細かいネタ満載ですよ。


細かい要望としては今のところ、
メインキャラがそれぞれ得意ゲームというのがあるんですが
シューティングゲーム>>アクションといったネタ量で
個人的にアクション大好き人間として
もっとアクションゲームネタがたくさんみたいですね~。

ものすごい細かいところなんですけど、
13-2とBonusZoneのところで、中学にーってセリフ
あるんですけど、あれ?高校の話だよねってちょっと混乱したかも。
あと、ルビの打ち方がちょっとおおざっぱ?編集サイドの問題ですよね。