恥知らずのパープルヘイズ読みました。

恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-

結論から描くととてもよかった。あんまりアレコレ言うことはないです。
著者の上遠野 浩平さんはご本人も公言されている通りのJoJoファンで
本作もとても、原作へのリスペクトに溢れているものでした。
気になってる方は読む価値あります。
読後感もすがすがしいですよ!

以下微ネタばれ含む感想(5部読んでない人にとってのネタばれです)

-ボスとなったジョルノの最初の仕事…それは
マフィア麻薬チームの壊滅だった。そして、その刺客として選ばれたのは
パンナコッタ・フーゴ……唯一ブチャラティチームから離脱しディアボロとの対決を避けた男だった……

5部を読んだ誰もが気になっていた、フーゴのその後が明らかに!
これは燃える、燃えますよー!
任務も麻薬チームの壊滅と、ブチャラティの遺志を継いだ物になっています。
ジョジョ5部はチームでスタンド能力がかなり極端に割り振られていたのですが
麻薬チームもまさにそれっぽい!スタンドぞろい。
絶妙に使い勝手の悪さが実に5部ぽいです。

フーゴと任務を共にする、元ボスの親衛隊と情報チームのリーダーも
なかなか良い味&良いスタンド能力なのです。
まったくもって汎用性などない敵味方の激突は、有無を言わさず混沌とした戦いを生みます。

また、キャラ・ストーリーの過去作へのアプローチなど、細部にわたって気が効いています。
ここまで過去作とつなげてイイの?と思う部分もなきにしもあらずですが、
そのあたりはファンブックのパラレルストーリーとしてみれば良いのかなと。
(実際、荒木先生がどこまで絡んでるかによりますが、オフィシャルならそれはそれでOKというくらい
精緻な設定群です)

スタンドバトルも、上遠野先生のスタンドバトルこと、ブギーポップシリーズで培われた
戦闘描写が違和感なく読ませてくれます。
唯一、ダメージ時の叫び声などが、妙にそこだけラノベ的でちょっと残念でしたね。
もう少し、うまい感じがあればよかったんですが。

任務の中、フーゴの回想で、5部内では描かれなかった、ナランチャ達との
関係性なども深い愛を感じます。
過去にとらわれたフーゴが、任務の中見出すものとは?またジョルノの隠された意図は?

是非皆さんも読んでみてくださいね!

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