とある魔術の禁書目録(インデックス) (電撃文庫)
鎌池 和馬 (著) 灰村 キヨタカ (イラスト)
学校の後輩に借りていたこの作品。半年くらい放置でようやく読みはじめました。
語り尽くされてるところをあえて語る方向で2巻までのざっくりとした感想です。
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超能力開発特区を舞台とした学園で巻き起こる魔術師同士の争いという
ちょっと天の邪鬼的な設定が面白い本作。
主人公、上条当麻の能力も少しひねくれていて、
異能・超常の力なら何でも打ち消す
(ただし右腕だけしか能力がない&神のご加護的ラッキーも打ち消すので超不幸)
全ての能力を打ち消しちゃうので超能力開発都市で、無能力扱いというのも
面白い設定で、しかもプロットにもきちんとした影響がある。
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まだ2巻までですが、いわゆるオカルトを著者独自の視点で再構築しつつ
精緻な戦闘描写と相まって、作品世界に説得力を与えています。
個人的に惜しいなと思うのは、ヒロインでありタイトルでもあるインデックスのキャラ付け
10万3000冊の本を完全記憶した銀髪ロリ美少女(しかも天然)とくれば
個人的には大好物で、今頃はインデックスタン!ハァハァペロペロペロハスハスハス
と言っていてもおかしくないのですが、幼児性が強すぎて一般的な好みから
外れている印象があります。
これは、本作のサブキャラ御坂美琴が主役のスピンオフ作品
「とある化学の超電磁砲」が制作されているというのが証明だと思います。
そういう意味では、主人公の当麻君も不幸不幸言う割に、美少女だらけじゃねーかぁ!
っていうそしりを受けているのかも?
そんなわけで肝心のインデックスが(あまり)可愛くないので、作品内で
みんながインデックス超愛しちゃってる前提のプロットが若干すべり気味かなーと。
もう少し一般よりのおとなしい庇護欲を煽るようなキャラにした日常パートと
血の海満載戦闘パートのコントラストがあればなぁ…と思ってしまったり。
異能戦闘はとてもしっかりしており、2000年代のブギーポップなのかな?
と読んでいて思います。ブギーポップの戦闘シーンは
JOJOの奇妙な冒険フォロワー的作品でしたが、こちらも近いノリがあります。
かつてジャンプにあったエムゼロという漫画好きだったんですけど
とある魔術の禁書目録を、少年誌的ノリにしたらこんなかんじかなと
(まさにフォロワー作品だったのかも?)
とりあえず、作品の面白さが分かってきたので、残り20冊ほどありますが
読んでいきたいな!と。