カテゴリー : 絵の話

あけましておめでとうございます。

今年こそ、出来るだけ日記を更新したいなと毎年思いつつ今年は頑張りたい。
今年はアナログ絵を色々描きたいなと思って、年賀状を色鉛筆で描いてます。
今のところここまで出来た。遊び半分で描きはじめたら、ガチになってきて
ルーペ捜索中です。完成したらまたUPしますね。

2014-01-02 23.34.36-4

Pixivと現代アート(カオスラウンジ)問題についてちょろっと述べてみる。

Pixivと現代アート(カオスラウンジ)問題についてちょろっと述べてみる。

※7/27AM0:58追記
この記事は虹裏の皆さん向けではなく、この数日でTwitter界隈に
ポッと沸いて出たようなPixivカオスラウンジ騒動の
現代アート部分に反応した層向けの記事です。
個人としては、キメこな問題から追ってはいますし、該当記事にも目を通しています。
ご理解よろしくお願いします。

 

Twitterとかで、憤りは分かるけどちょっと本質とずれてるような物を
多く見たので、現代アートってそもそも何なん?ってところから。
一応美術専門教育を受けた身として色々感じるところがあるので。
あ、その前に経緯については、比較的よくまとまってるので
こちらからどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/deathno/touch/20110719

※追記:上記ページが作成者様判断により閉じられてしまいました。
うちが原因だとしたら申し訳ないです。

もうちょっと精細なまとめ?うちの日記もまとめてもらってるので相互補完的に
http://pixiv.cc/gojiru/archives/51278171.html

・そもそも、現代アートの成立って言うのは、写真技術の発達により
写実描写を突き詰めてきた絵画の価値が喪失して来たところに出てきたわけね。
(元々写実以外の物描きたいよ、でも場がないよってのもまきこみつつ)

その中でも今回問題になってるコラージュはさかのぼればピカソやブラックらに
代表されるキュビズムから始まってるんだね。
このころのコラージュはいわゆる、自分が見てる風景の切り貼り的な物で
今みたいな、著作物を切ったりっていうのはマックス・エルンストあたりの登場を待つわけなの。
このエルンストさんは、当時めちゃくちゃ先鋭だったダダイズム出身だったりするのね。
マルセル・デュシャンのレディ・メイドシリーズが有名
(便器をどーんとおいて作品名つけたりしたやつ)
そんなわけで、絵画芸術とは一線を画してる物なわけだ。
ものすごく大雑把に言うと。現代アートってのは
なるべく自由に、かつ美・醜・愉快・不愉快を超えるために作る物なのね。
だから、手間暇かかったCGイラストとコラージュが同価値なんて…とか
著作権侵害はなはだしいとかってのはちょっとずれてるのね。
アンディ・ウォーホルのマリリンモンローの写真を使った一連の作品とか
色々緩やかな時代ってのをおいといても肖像権どんだけ侵害してるのて話だし
手間かかってる絵がイイって言うなら、僕の絵だってもうちょっと閲覧伸びてもイイと思うんだ!

・とまあ、大変大雑把ながら現代アートの流れを語った上でPixivとかに一般的にUPされる絵は
2次元をモチーフにしつつも、かなり伝統的な絵画よりなわけね。
そのあたりにまず齟齬が起こってると。

で、ここからが本題。

そんでもって、そういう非常にクローズなオタク文化を海外に持ってって
アートにしようとした人がいるわけなのね。これが村上隆氏。
Pixiv×Kaikai kiki ってバナー見たことあると思うけどそのKaikai kikiの代表(だよね?)
この人は、オタクカルチャーの一次創作物をきっちり作って評価されてるのは
すごいなって思う。個人的に作品好きじゃないけど。すごいのはすごい。

そういう成功例もあって、Pixivとしては、オタクカルチャーを海外とかで
アートとして展開したいってのが見て取れる。
でも、村上隆氏とかのはもう出来あがっちゃって営利企業的には旨みがない。
そこで、オタクカルチャー×アートで展開してたカオスラウンジと仲良くしちゃおう
って思ったんだろーね(予想)

で、今後売り出したいし飯のタネにしたいんで、
変なアヤつけられたくないってところに今回の騒動が起こったと。
はっきりいえば、Pixivは商売を取ったんだけどやり方が非常にまずかった。
梅ラボ氏やカオスラウンジとの付き合い方をきちんと見直します。って言えば
こんな大事にはならなかった。

逆にカオスラウンジ側も、自分たちの肖像をコラージュにされた時
むしろ本家でさらにそれをコラージュするべきだった。そこまでやり切ってのアートなのに
あまりにも半端な対応をしちゃったと。
人の絵は使う!不愉快もアート!とか言いながら、自分たちの肖像は不快!
とか言っちゃったらそりゃ評価されないって。

そんなわけで、実際にコラージュされちゃった人とか、Pixiv運営が気にくわない人が
居るのは分かるんだよね。だって中途半端だもんやり方が。

ただ、ここでコラージュとかクソ!でも2次創作絵はイイ!とか言うのを見ると
ちょっと、ちょっと待って!って思うわけ。
価値観が違うモノだけど、それぞれには価値はあるわけなのよ。
例えばこれが、伝統的な日本画サイコー!アニメ絵クソ!って言われたら
腹立つでしょ?
立ち位置が違うモノはそれぞれで判断しないといけないんだね。

とはいえ、コラージュアートをPixivに安易に載せさせて持ち上げてる運営の
責任はあると思う。なんか同じ土俵で語りたくなるもんね。

梅ラボ氏の作品の好き嫌い・理解できる出来ないと今回の問題はきちんと離して考えたい。
あと、Pixivも営利企業だから、そこに打算的な動きがあること自体は理解してあげないといけない。
(プレミアムユーザーはめっちゃ怒ってもイイと思うけどね。直接的な出資をしてるわけだし)
あくまで、企業体が経済活動の一環として行ってるサービスが100%意に沿わない!辞める!
っていうより、上手くユーザー側がコントロールしてあげるってのが良いんじゃないカナー
って思うというところで、締めくくりたい。

7/27:AM08:08追記
最終的にイラストSNSの再構築が行われるのは全く持って問題は無いと思っています。
ただ、感情的にPixiv退会!と煽る論調や実際にそれに乗っかってしまう流れを見ると
既に現時点でサーバが限界なPixaやTinamiにとっても+には働かないと思うのです。
一度冷静になって問題を切り分けたうえで、きちんと判断してもらいたいなという思いがあります。

たくさんのコメントありがとうございます。
現在原稿が立て込んでおり、今後のコメントへの返信が遅れる事があると思いますが
ご理解頂ければ幸いです。
また、可能であれば、コメントへの返信もご覧いただければと思います。

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ヤフオクにまどか☆マギカチャリティーイラストUPしました。

USTなどで長々配信などしていた、手描きイラスト。
やっと完成しましたのでヤフオクにUPしました。

イラストその1(イラストをクリックで拡大されます。)
ヤフーオークションURLは↓
http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b122475641

イラストその2(イラストをクリックで拡大されます。)
ヤフーオークションURLは↓
http://page13.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r77355721

魔法少女版と、制服版の2種類です。
1000円スタートにしておりますので、よければ入札して頂けると嬉しいです。

このイラストは、あくまで同人的なものであり、
出版社・アニメーション製作会社など、公式とは関係ありません。

このような手描きイラストチャリティー企画は最低今年いっぱい続けていくつもりです。
今回は人気作ということで、まどか☆マギカのイラストでしたが、
オリジナル・その他作品など予定しています。Twitter:wednesday1029
および、この日記のコメントなどにリクエストして頂ければ参考にさせていただきますね。

また、現在は個人的に描いているだけですが、
友人の作家さんなどにも声をかけて、継続的かつ横断的なプロジェクトが
出来ないか検討したいと思っています。

先日UPした絵の反省点

何日か置いて、冷静に見ることが出来たので改めて振り返ってみる。
悪魔姫のイラストです。見てない人はサイトでご覧下さい。
http://starsilver.info

インスパイア元は、見ての通り?ヤクトミラージュ・グリーンレフト。
どっちかっちゅーとMMTでね?とか言われてソウカモとも思ふ。

今回、描く上での自分的ポイントがいくつかあって、

・人体表現のリアルさとデフォルメした美しさを両天秤で保持。
・色彩・世界観の美しさ。
・写真素材のエフェクト張り込みによる、作業時間短縮と情報量UP

■良かったところ
目標としていた部分はある程度、おさえられた。
特に、女の子の華奢な肢体と、肩周りの筋肉描写や、肋骨おなか~ひざ下とかの
リアルさのバランス取りは結構気に入ってる。人によってはちょっと、キモイと思うかもしれないけど。

■良くなかった所。
・巨大武器&装甲の重量感と女の子のアンバランス感が弱い。
少し、ブレードの重量感を出して、遠心力で保持してる雰囲気を出す為に
回転運動のムーブメントを入れたほうが、静的な画面に躍動感が出たと思う。
体重の掛け方・髪と服の流し方だけでも、そのあたり表現出来たはず。

・アングルがやや単調で、広がりが薄い。
少し俯瞰にして、悪魔鎧の上面を見せつつ、
奥方向背景の書き込み量を増やしたほうが、良かった気はする。

■描いてる時に思いついた、次はこうしたい所。
・悪魔鎧の素材構成をより複雑にする。
今回は、結晶化した骨格に軽い金属光沢止まりだったので
内部骨格+結晶化した外装+結合部位の金属等の外部パーツ構成にしたい。
そうする事で、半透明表現が3段階くらいになって、厚みのあるデザインになる…ハズ。

ものすごく大雑把な一言で纏めると、まだまだ甘いな・・・と言わざるを得ない。
たまに、時間かけて本気で描くと問題点が洗い出されて良いですね。

イラストメイキングというほどの事もない日記。

この間UPしたイラストの、レイヤーデータがある程度残っていたので。
背景も、完成直前までレイヤーあったんだけど間違って(と、いうかデータが重くて)
統合してしまった…なのでキャラ部分のみ解説です。
別に新しい事してないケドね……

画像をクリックすると大きくなったり、複数画像を拡大表示出来るので
お楽しみ下さい。

ラフ~下絵の変遷は、過去記事悪魔姫ラフ~下絵までをご覧下さい。

長いのでたたみます。
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