NHK音楽祭2009に行ってきましたよ。

 

指揮:ワレリー・ゲルギエフ
NHK交響楽団
ピアノ:アレクサンドル・トラーゼ
場所:NHKホール@渋谷19:00~21:15
演目
弦楽のための三楽章(トリプティーク):芥川也寸志
Ⅰ.Allegro
Ⅱ.子守唄(Berceuse):Andante
Ⅲ.Presto
ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 作品26 :プロコフィエフ
Ⅰ.Andante-Allegro
Ⅱ.Andantino:Tema con variazioni
Ⅲ.Allegro ma non troppo
-休憩-
交響曲第6番 ロ短調 作品74<悲愴>チャイコフスキー
Ⅰ.Adagio-Allegro non troppo
Ⅱ.Allegro con grazia
Ⅲ.Allegro molto vivace
Ⅳ.Finale:Adagio lamentoso

今回お目当ては、ピアノのアレクサンドル・トラーゼ先生の演奏です。
3年ほど前にNHK教育で、スーパーピアノレッスンという
セミプロ相手のピアノレッスン番組が放送されていました。

 

その中で、外見・演奏・指導全てにおいてひときわ目立っていたのが、トラーゼさんでした。
ピアノなんて、誰が弾いても変わらないんではないの?という
音楽的素養ゼロの自分が初めて、弾き手の明確な差異を感じ、毎週楽しみに見ていました。
その後、継続的に、リサイタル情報を追っていたら、今年の音楽祭に出られるとの事で
いそいそとチケットを確保し、仕事も終わらぬ状態で渋谷へ出陣。

スーパーピアノレッスンに関する詳細はこちらのblogなどご覧下さい。
非常に情熱的な素晴らしい記事です。

NHKホールは初めてだったので、中で飲食可能と知らず、
コンビニでオムすび(オムライスむすび)
をほお張って中に入ったら、まい泉のカツサンドなどが売っててショック。
ほっとコーヒーの見ながら食べたかったです。

席はA席を確保したんですが、2階席後方真ん中よりでした。
プレトークあんまり面白くないなぁ、なんて観ていると、ゲルギエフさん登場。
非常に、体格がよく、歩き方、しぐさもカッコいいです。
ラジオ生放送がある関係か(クラシックは元々こういうものなのか)
時間も押さずに定刻で開演

最初は、弦楽のための三楽章から
タイトルの通りで当然ですが、弦楽器のみの演奏。
弦楽奏はどうかなーと思っていたんですが、中々良いものですね。
当然ながら息もぴったりで、おお、N響もたいした物だね!
なんてえらそうにおもってしまいました。
耳に心地よい音楽で、第二楽章はすやすやと…(曲も子守唄)

そして、2曲目、お目当てのトラーゼ先生登場です。お得意のプロコフィエフということで楽しみです。
でっかい体にでチョコチョコ歩いて、ちょっと可愛いですね。
スラムダンクの安西先生みたいです。
少し、ピアノから離れて座って演奏開始。腕の動きがすごいです。
バシバシ動いています。
ペダルは、結構軽やかに踏まれていました。(足音が聞こえてきたりはしなかった)

当たり前ですが、TVより生ですよね。トラーゼさんのピアノは、軽やかさと重厚さ
テンポの緩急がありながら、音はクリアで素晴らしかったです。

オーケストラも、頑張ってついていこうという感じがヒシヒシと伝わってきました。

学生の頃、趣味でピアノを少し友人に習っていたとき
「弱く弾くんじゃないよ、そこは軽やかにだよ、ハゲ!(意訳)」
と、結構スパルタ特訓されていたんですが、
意味わかんないよと、ずっと思っていたんですよね。
でも、トラーゼさんの演奏を聴いて理解しました。

軽やかな音は決して弱弱しい響きじゃないし、重厚な音が曇って聞こえるわけじゃないんだ、と。

時々目を閉じて楽しんだんですが、ピアノの音が色とりどりの花火のように弾ける印象でした。
たっぷり堪能して、休憩20分の後は、チャイコフスキー。
仕事終わってないので帰っても良いかなと思いつつ、せっかくだしと聴く。
曲はよいですよね。人生そのものの流れのように、ガーッと盛り上がったり浮き沈みが激しい曲です。

でも、金管がちょっともたついたりしていて、少し残念でした。
最後は静寂の余韻のあと、拍手。残響が完全に消えるまでもう少し余韻を楽しみたかったな。
トラーゼさんのピアノもう少し聴きたかったので、ピアノリサイタルとかありそうだったら
また行ってみたいです。

    • プレトークを行った者でございます
    • 2009年 12月 2日

    Wednesday様

    この度はNHK音楽祭にお運びくださり、
    またプレ(コンサート)トーク
    を聞いてくださり、ありがとうございました。

    ゲルギエフ、トラーゼ、協奏曲、悲愴につきましては、
    わたくしのようなものが何か申し添えることはないと思い、
    お話の中心を芥川さんと、トリプティークについてに
    いたしましたが、
    お耳よごしでしたら、ひとえに
    わたくしの不徳の致すところです。
    次回、機会をいただけましたら、楽しんでいただける
    お話にしたいと思います。
    ご意見、ありがとうございました。

    • Wednesday
    • 2009年 12月 2日

    >>奥田様
    わざわざ、このような場にコメント頂きありがとうございます。
    おそらく、プロコフィエフやチャイコフスキーを聴き慣れている
    方々には、珍しい選曲と思われるトリプティークの解説は
    ちょうど良かったのだと思います。

    ただ、私のようなクラシック初心者には若干専門的内容でした。

    今回の演奏会での選曲のコンセプト的な部分や
    その中でさらにゲルギエフ指揮での、指揮の特徴や
    聴き所などのお話があれば有難かったです。

    語り口調などは、とても柔らかくお人柄を感じる事ができました
    ので、特に不快などではありませんでした。
    正確に言うとつまらないというよりは、あまり理解出来なかったと
    書くべきでした。

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